判断能力不十分な兄弟の財産を守るために成年後見人選任申立をした事案

1 事案の概要

 

依頼者は、長年障害により入院していた兄弟に会ったところ、その兄弟の口座から多額の預金が払い戻されていることに気付いた。

依頼者は、その兄弟が入院している病院に姉たちが定期的に見舞いに行っていたので、姉たちが弟の口座から預金を払い戻したのではないかと考えた。

 

しかし、依頼者は、兄弟の入院する病院からかなり離れたところに住んでいた為、兄弟の預金が不当に払い戻されないよう、兄弟に成年後見人を付ける事を、弁護士に相談した。

 

2 解決までの経緯

 

弁護士は、依頼者から事情を聴き、成年後見人選任申立の手続きを開始した。

弁護士は、裁判所に成年後見人選任の審判をしてもらうため、兄弟の口座から多額の預金が払い戻されていること、姉らは他の親族からも多額の預金を払い戻していることなども併せて記載した申立書を作成した。

 

その結果、比較的速やかに弁護士が成年後見人として選任された。

 

3 弁護士の目

 

近年、年老いて判断能力が不十分になった両親や兄弟姉妹から面倒を見ている親族が多額の預金を払い戻す事案が増えています。

払い戻しから長期間が経過してしまうと証拠も散逸して、後で責任を追及することが困難になります。

したがって、このような事案では、適切な判断能力が不十分な親・兄弟姉妹の財産を管理してくれる人(弁護士など)を速やかに成年後見人として選任申立を行う必要があります。

 

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