労働者の過失が大きい労災の事案

1 事案の概要

過去に依頼者の工場内で重症を負って退職した従業員(相手方)から、突然、依頼者に対して、数百万円の損害賠償を求める請求があった。 過去の事故について、通常、考えられない事故態様であったため、依頼者は、相手方の請求を争うことにした。

 

2 解決までの経緯

まず、相手方が主張する事故態様について実際に工場に赴いて検証し、労働安全衛生法等も踏まえて、事故が相手方の故意によるものか又は重大な過失によるものと考えられるとの主張をまとめた。

 結局、訴訟になったが、相手方の請求額から大幅に減額した金額を支払うことで和解が成立した。

 

3 弁護士の目

労災事故が発生した場合、会社は適切に対応しなければなりません。不適切な対応(労働基準監督署に報告しないなど)は、後々、会社を苦しめることになります。

労災の裁判では、業務起因性が否定されることもありますし、本件のように従業員の過失が大きいと判断されて過失相殺がなされることもあります。

もっとも、会社が事故状況を詳しく調査し、記録にしていないと、適切な反論をすることができませんので、必ず事故発生後は、調査・記録化を行う必要があります。

何をどう調査してよいのか、事実をどのように認定したらよいのか、どのような形で記録にすればよいのか、などご不明なことがありましたら弁護士にご相談ください。


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